落語の登場人物をキャラット化してみよう♨
落語の登場人物をキャラット化してみようなんてことを始めてみようなんて。第一回目は「たがや」。無情の侍を真っ向勝負で成敗し庶民に感動を与えた名もなきたがやの物語。侍より町人の方が喧嘩が強いといういかにもロマン溢れる江戸流行りな匂いがするドラマですよね♨
おそらく侍を四人も斬ってしまったたがやはこのあと連行され、生きては戻れなかったに違いないのです。しかしそこまでは描かれていない……そういう透明な重圧を背景に世論を味方につけ、そしてそのすべてを抱いて花と散る……まさにそういうヒロイックな美学をありありと描くこの噺こそ江戸落語の神髄だと私は思うのです(*´-｀*)
古今亭志ん生「たがや」そしてそんなたがやと言えば個人的にもう圧倒的に志ん生です。志ん生と言えばたがやというくらいに。全体的にスピード感あふれる実況仕立てで迫力がありつつ、またその緩急の付け方というか笑いを誘う抜き方がうまい！一見調子の良い笑い話のように仕立てあがった、実は泣けるドラマという感じ( ;∀;)
たがやを主役にするか赤イワシでドヤってる供侍を主役にするかってくらい、ほんとキャラが立ってて面白いんですよね……生々しい江戸の社会派といった風合いのシーンが随所にあって、本当に何度でも聞ける名曲のような完成度なのであります( *´艸｀)