今宵、最高の鴨南蛮をたぐる♨
静かな夜のとばりが降りる頃、灯る明りとかつぶしの香りに誘われて、今宵もまた極上たる一杯の蕎麦を手繰り求めにやってまいりました、蕎麦処「あさひ」( ˘ω˘ )
冬場のぴりりとした空気に襟元を押さえながら、白い息を背にいそいそと店内へ。「いらっしゃいまいど~!」といういつもの温かい声に出迎えられて、席に着くのです(*´ω`*)
そんな夜だからこそ欲しくなるのはやはりこの1杯、鴨南蛮蕎麦。湯気がふうわりと立ち上る、落語にさえ登場しそうな熱々の極上江戸切とはまさにこのことでございます♨
何しろありがたいことにここ「あさひ」では年中食べられるメニューになっている鴨南蛮蕎麦。しかしやはり特段この季節、上に添えられた柚子の爽やかな香りにまた旬を感じずにはおれんのです(^-^)
おつゆをずずっと慎重に啜ると、この味ですよ。鴨の旨味とかつぶしの旨味が見事に調和した、この完成度の高い風味!ふいに心の中を懐かしい江戸の風が駆け抜けて行くものです( *´艸`)
看板に刻まれた名代の2文字。名代とは「評判の」というような意味だそうな。ここまで本物の味を提供していながら本当に庶民的な蕎麦屋価格を実現し続けているのも、看板に誇りを持っている証なんだと思います( ˘ω˘ )
畑だらけのド田舎に暖簾を構えながらも、その魂はまさに江戸の蕎麦屋そのもの。これぞ町蕎麦の理想の姿ですね(*´▽`*)