疑念
本当の敵を討つのが難しいから、代わり「でいいや」。
そんな気概で果たして粛々と昼行燈を装い絵図を描き、冷静に目的を最後まで成し遂げるなどということができるものだろうか。
行動と動機の隙間に、あまりにも大きなスケール感の乖離。
すでに誰の目にも明らかであろう圧倒的違和感。
第一声に政治的目論みでないと釘を刺す。 元自衛官の旨を強調する。 宗教、家庭崩壊による私怨と、絵に描いたような危険人物であるかのように声高に訴える。
犯行声明にしては余計な情報が多すぎると感じないだろうか。
一体何をひた隠しにしようとしているのかと疑念を抱かずにはおれない。
この時勢、情勢を鑑みるに、今後その遺志を継ぎ事が成就されることを最も煙たがるのは誰か。
想像するだけで薄ら寒いものが背筋に走らぬだろうか。
力で押せばそれ以上の力で押し返すものであるという、それはまさに柔の原理そのもの。
彼の国のように一人一人がすべきことに目覚め、数の力、民主国家の力で正々堂々と、自らの手で道を切り開いてほしい。
そう祈りを捧げずにはおれぬのです。
【注意】あくまで架空のお話です(*´Д`)