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寝る前にYMOを聴いていたらふと思ったことのメモ(´・ω・`)

私が生まれたその場所は、幾何学模様の世界だった。 振り子の回る金色の置き時計を見るたびに、はたまた強大な鉄道の車輪駆動を見るたびに、自分の世界に閉じこもる。 目的のわからない超自然的な何かを感じ、頭の中でそれをぐるぐると考え続けた幼少期。 考え続けることそれ自体がむしろ自然を再確認し、ある種の恐怖心を和らげる行為だったのかもしれない。

夜の空、遠くに見える飛行場の光が怖かった。 まるで宇宙に向かって地上から応戦するかのように、その巨大な白い光の帯は無限の暗闇を照らし回る。 それがどうやら一定周期で回っていると理解するも、そのあまりの巨大さゆえに何度見ても周期的に慄くのだった。 その恐怖から家を守らねばと、六畳間の畳部屋にプラスチックのバリケードを作って、ベランダに向かっておもちゃのバットを構えた。 傍から見ればあれはまるで何かの儀式のようだったのかもしれない。

パーマ屋のぐるぐる看板と夕空の大岡越前。 今日も一日お疲れ様。 帰ったら峠の山菜おにぎりと、つくし堂のえび串揚げだんごを食べようね。 あれは本当に安心感のある自転車旅だった。

昭和歌謡とYMOに、幾何学の悲しさを学んだ。 あれは不条理に空が近い、殺風景な空中庭園。 そのコンクリートジャングルの真ん中で、月夜に照らされ踊り続ける舞踊手。 その美を引き立たせるためと、すべてを取り去った色のないステージ。 色がないのはあなたのため。 美を与える者の視界はすべてが灰色でなければならないのだと直感した。

夏になれば聞こえてくる、太鼓の音とヘラヘラ東京音頭。 夜空を照らす不気味な光の、そのずっと手前の小さなあかり。 やってるなと、無性にわくわくした。 空に伸びる無機質な光と違って、ああいう温かな光には安心感がある。 もしこの世が本当に鉄の檻とその向こうに広がる広大な海に閉じ込められた世界だろうと、その内側でたとえ小さくとも本物の灯を愛でる笑顔があるならば、それこそが生きるべき道、守るべき真実なのだと頑なに信じていたい年頃だったのだ。

金色の振り子がゆらゆら、右に回っては左に回る。 どうしてこの時計は動いているのだろう。 わからない。 わからないから目が離せない。 わからないから美しいのかもしれない。 頭の中で、手のひらで、ぐるぐる、キラキラ。

ボンカレーの赤い丸、ライオンバターボールの赤いセロファン、タブチくんの赤いほわほわ。 あれは、あのキャッチャーミットに収まるようなしっくり感は何だったのだろう。 ボール型の笑顔。 その正体は今でもわからない。

温泉だとか和風だとか季節感だとか、本当はそんなものはみんな後付け。 私の本質は、一番安心する世界は、結局はそんな錆びた檻から見える狭い海と、鉄の塊が飛び立っていく広い空だけ。 大好きだったドリフとは何かが違う、金属質な現実世界だけ。

そんな不可解に満ちた幾何学世界より昔のことなど何一つ知らないのだから、私のハッピーエンドは、最期に見る走馬灯は、それでいい、それがいい、それだけでいい。


いやーなんか床についてYMOのBGM8bitアレンジをぼんやり聴いていたら、なーんかそういうもの悲しいノスタルジーが次々と流れてきてしまいましてねぇ……寝てる場合じゃなくなりましたわい( ;∀;)

Googleストリートビュー パーマ屋のぐるぐる看板

パーマ屋の不思議なぐるぐる看板、今も残ってるっぽいんですよねー。ストリートビューで見れました( *´艸`)

あとは京急の独特なモーター音とか、左右対称で味わい深い顔した車輪のビジュアルとか、品川手前の鉄橋でやたら減速する冒険感とか、とにかくあの頃から今につながる無限のノスタルジーがそこにはあるのです

ほんと、温泉だとか何だとかなんてみんな青年期からの後付け斬紅郎無双剣とヴァンパイアハンターのせいなんです。それよりはるか昔、ほんとはそういう幾何学の不思議がベースにある人間なんですのんアテクシ( ˘ω˘ )

あ、あと釣り堀と田舎道とYMOって思い出もありますね。釣り堀に向かうどこかの田舎道で、どこからともなく聞こえてきたライディーン。岩に染み入る蝉の声とライディーン。あれもまた不思議な感覚でした(*´-`*)ふーわふーわします

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