深夜に実家に帰ったら誰もいなかった夢( ^ω^ )
時計を見るとすでに午後11時を過ぎている。 やばい、このままだと日が変わる…… まあ自宅は徒歩圏だから終電とかはないんだけど。
別チームのやつらがオフィスに戻ってきて何やら苦い顔をしている。 何かトラブルがあったらしく、もう今日帰宅するのは絶望的のようだ。 お互い顔を見合わせて「どうするよこれ」という空気。
そんな奴らを横目に自分の仕事を淡々と進め、どうにか深夜12時を回ったところで目途がついた。
「さて帰るか」
端末の電源を落としカバンを持って立ち上がる。 その瞬間、やはりというか視線を感じる。 ここで目を合わせたら確実に捕まる。 とにかく奴らの方を見ないように立ち去ろうと試みたが、ダメだった。
「手伝ってくんない?」
タイムカードの音に反応するように声がかかる。
「今度メシおごるからさ」 「……でももうタイムカード切っちゃったし」 「そこを何とか」
そう言われても奴らはそもそも自分とは仕事の分野が違う。 自分よりかなり優遇された立場だし、そんな難しい仕事を、ましてやこんな時間に手伝ったところで自分には何のメリットもない。 ……とまあそんな事情は伏せつつやんわりと断ってオフィスを出る。
会社のビルを出て少し歩けば畑に囲まれた実家がある。 こんな時間だから当然家族はもう寝ているだろう。 裏側からこっそり入って、犬も起こさないようにそーっと。
しかし何か様子が変だ。 静かというよりは何もないがらんどう。 犬小屋にも犬はいない。
ああそうか思い出した。 そういえば先日引っ越したんだった。 ということは隣町まで行かなきゃ家がないのか。 でももう電車は動いてない時間だし、どうしよう。
……まあ空飛んでいけば5分もかからないか、大丈夫大丈夫。 疲れてるけど頑張って体を浮遊させ、ゆるゆると前に進む。 日が昇らないうちには家に帰りたいな。
しばらく道なりに進んでいくも、信号待ちをしながらはたと気付く。 えーと、隣町ってどっちだっけ?
という夢。なんかこうやって家を探して浮遊するみたいなのって、お盆に帰ってくるご先祖みたいな気分なのかなーなんて思ったりもします♨