ビラ通路
男の後を追って路地を曲がると、また遠くの角を男の影が曲がっていくのが見えた。 まるで僕を誘導しているようにも思えるが……しかしここまで来たらもう引き返すことなどできない。
必ず真相を突き止めて帰るのだと言い聞かせながら歩を進め、次の角を曲がった瞬間だった。 これまでの空気から一変、その細い通路は壁にも地面にもビラ?のようなものがべたべたと無造作に貼り散らかされていたのだ。
明らかに異様な光景。 それだけで足が竦んで血の気が引いていくのがわかった。 しかもよく見てみるとそのビラというのが最悪の内容なのだ。
「こころのダイヤル」 「あなたの幸せのために祈らせてください」 「今すぐ相談ヘルプ電話」 「神の救いはすぐそこに」 「いのちのSOS」 「ひとりで悩まないで」
「目目目目めめめめ目目目目」
自〇予防センターのようなものと宗教勧誘のようなものがごちゃ混ぜに貼られた中に、まるで呪いのように不気味で意味不明なものまで。 そのあまりの狂気に思わず冷や汗が滴るが、ふと見ればまた遠くの角を男の影が曲がっていく。
行くしかない。 ここまで来て見失ってなるものか。
そう意を決してカメラを握り直し、恐る恐る一歩を踏み出したその瞬間だった……
みたいなシーンでしょうか……北口エリアの謎はますます深まるばかりです( ;∀;)
もうノイズと狂気しかない音ですね。いやーでもしかしこれで良かったものか……なんかちょっと違うような気もしてるんですが、まあとりあえずってな感じで(*´-`*)