成田山を代表する和菓子屋「米屋」の本店は、歴史館を併設した粋な空間です(^^♪
成田山表参道のちょうど中間あたりに位置する、なごみの米屋の總本店でございます。
中は広いフロアになっていて、いわゆるお土産ショップの要領で和菓子やちょっとした物産などを好きに取ってお買い物できます。さらにいろんな和菓子が単品で売られており、それらを好きにザルに盛って買い合わせて、それをすぐに店内の緋毛氈でいただくこともできます。ちなみにお茶は無料ですよ(^^♪
お店の裏口から出ると、工場や成田羊羹資料館、不動の大井戸に続いています。庭にほっこりとしたつくばいも。風流ですねぇ♨
この古いポストが目印の建物が、成田羊羹資料館。1階は全国の和菓子をはじめとする地域の伝統や土産ものなどに関する企画展示、2階は米屋の成り立ちと成田山のつながりを偲ぶ常設資料館になっています。入館は無料(^^♪
資料館にはレトロがいっぱい!このポストもまだ現役のようですね♨
受付わきには古い郵便切手の看板やレトロな電話が('ω')
2階の年表に書かれているこれ、成田山新勝寺の「栗かん」。米屋が創った日本初の栗羊羹のヒントになったという精進料理なんですが、これをぜひ食べてみたい!
ということで予てからの希望を果たすべく今回思い切って聞いてみたところ、この料理を食べられる店は現在この近辺にはない、という回答でした( ;∀;)
引き続き2階の展示物を拝見。昔の米屋ポスターやホーロー看板なんかが目に止まります。栗やうかん、いいですねぇ♨
資料館を出て、次は井戸の方へ。工場の隣の敷地は「お不動様旧跡庭園」という公開庭園になっていて、成田山と米屋の羊羹の歴史を物語る碑や銅像などが鎮座しています。
その公園にある「不動の大井戸」は今も水が出続けていて、水を汲みにくる人もちらほら。水汲み用のポリタンクも売っています。
さて、一通り見学も終わったのでお買い物をします。いろんなお菓子を食べましたが、自分からのオススメはなんといってもこの3品♨
まずは「塩豆大福」。甘さを引き立てる塩気が絶妙で、また豆大福なので豆の歯ごたえと牛皮のもちもち感のマッチングが最高です!
続いて全国菓子大博覧会などで受賞歴のあるお菓子「ぴーなっつ最中」。かつて贈答用に使ったところ非常に好評をいただいたことがある銘菓です♨
中はこのようにピーナッツ餡がぎっしり詰まっていて、これが最中の香ばしさと相まってなんともおいしいんです!
そして最後の一品は、米屋と言えばやっぱり栗羊羹!中でもこの栗むし羊羹「不動の里」はもう何度買ったかわからないです。これとは別に「栗むし羊羹」という商品もあるんですが、違いは栗の密度。不動の里のほうがやや栗が少なめなんですが、むし羊羹の歯ごたえと味わいがちゃんと楽しめることもあって、バランス的に断然こちらが好きです♨
普通の栗羊羹よりもずしっとしていて食感のしっかりとした栗むし羊羹。これがかの成田山新勝寺の精進料理「栗かん」に近いという説もあって、それがゆえになおさら気に入ってる一品なのです!
羊羹のお気に入りとしては、那須扇屋の「芭蕉の小径」と並んで今のところ自分の中で2大巨頭となっております。
米屋には和菓子が数あれど、訪れた際にはぜひこの品々をお試しいただきたいものです(^^♪