ぬるめの寝湯露天で星を眺め、鴨の豆乳しゃぶしゃぶに舌鼓♪
本日のお宿はリピート2回目となる旅館「白根荘」。
前回、ロビーでお土産を買ったときにいろいろお世話になった、あのおばあちゃんがお出迎えしてくれました。お元気で何より(^^)
そしてロビーに飾られた茅葺のジオラマも変わらず健在ですね(^^)
今回のお部屋は2部屋ある角部屋の2階側。前回は1階側でしたね。角部屋プランに申し込むと、どちらになるかはランダムで決まります。
部屋には冷水が置いてあり、これが素晴らしくうまい水!部屋の水道から出るのがこの水で、白根山の雪解け水なんだとか。今のところ水といえば、かの尚仁沢湧水を超えるものはありませんでしたが、これはひっ迫するものがあるすごい水ですね!
温泉寺の熱が冷めやらぬ中ですが、お茶を戴き一休みしたら夕食前にひとっ風呂です(^^)
今日は休前日でもないので2組しか泊まっておらず、お風呂もゆったり!
内湯は熱すぎずぬるすぎず、まさにちょうどいい温度に調整されており、じっくりゆんわり温まります。湯の花が浮く乳白色のお湯は、少しぽってりしていて肌触りはツルツル感があります。いい湯だな♨
ちなみにボディソープやシャンプーは馬油で統一されていたりしてちょっと高級感(^^)
湯から上がってほどなくすると、お待ちかねの夕食です。夕食はお部屋にて。
何といっても楽しみは鴨の豆乳しゃぶしゃぶ!
沸騰した豆乳から最初に湯葉ができるのでまずはそれをすくってしゅるりといただきます。できたてはあつあつでお味も濃厚ですねぇ!
そしてしゃぶしゃぶに入るわけですが、合鴨ではない本物のジビエならではの旨味たっぷりのお肉は、脂っぽくないので軽めにしゃぶしゃぶしてほとんど生の状態で頬張れます。脂の旨味とは違う、肉そのものの旨味が広がって、これがうま~い♪
そして鴨の出汁がたっぷり出た豆乳は、最後にごはんと余ったタレを入れて豆乳鴨ぞうすいになるんですが、これがまた……(>-<)タマラン
そうこうしている間に、熱いものが後から別に運ばれてきました。湯川にも生息するニジマス。この塩焼きは中骨までかじってしまえます!
天ぷらに添えられているお肉は、鹿肉の塩焼き。鹿肉は本当に癖がなくさっぱりしてます!この辺りでは夜の静寂に鹿の声が響くことがあるのですが、まさにこの宿のお料理は地のものづくしというわけですね(^^)
日本酒は冷蔵庫にあった貴婦人を♪
湯元温泉の女将さんたちが全国の地酒を試飲した意見を持ち寄って作られた、奥日光限定の日本酒らしいです(>.<)
少し太めで辛い印象、エーテルっぽい香りも強い系統ですね。生酒だからなおさらですが、味のしっかりした山の幸にはぴったりです!
デザートにブドウとバニラアイスを頂戴して、ごちそうさまでした!
食事のあとのひとっ風呂は、ゆっくり消化したいのでぬる湯の露天風呂へ♪
ライトアップで幻想的な雰囲気の中、寝湯にのんびりと浸かりながら星を眺め、静かな時間を過ごすこと1時間……本当に時を忘れます。
あまりに静かで他にお客さんもいないので、ここでドリフの「ビバノンロック」をBGMにかけてみるという試み!はぁビバノンノン!これがまたウキウキしてきてなかなかの趣向でしたよ(^^)
そして今回の湯あがり飲料は、三本松のおみやげ屋さんで仕入れた「レモン牛乳」です。レモン牛乳ってクッキーとかアイスとかしか見つからなくて、いわゆるレモン牛乳本体に出会ったのは何を隠そうここが初めてだったりしました。今回は2度目なので予定通りです(^^)
そうそう、レモン牛乳といえば、「空から日本を見てみよう」で足利方面をやったときにレモン牛乳の工場を紹介していて、そこで出ていた「レモン牛乳ウインナー」なるものをまだ味わったことがないのですが、探しても見つからないし、通販でも買えないし……もうやめちゃったんでしょうかね(^^;
そしてもう一つ、湯あがりといえば戦場ヶ原にある光徳牧場の牛乳が浮かぶんですが、こちらもなぜかビンなどの持ち帰りを扱っておらず、その場で飲む用のみ……湯あがり用の牛乳は売れると思うのになぁ……(;-;)
翌朝はもちろん朝食前に朝風呂です!
今日は予報も晴天!朝風呂の幸せなことと言ったら!
朝日が差し込む内湯は、湯の花がはっきり見えますね。注ぎ口は成分がこびりついてガシガシです。
部屋に戻る途中にも、ちょっとした心遣いで癒される……
朝食は1階の食事処で。
旅館の朝食といえば、焼きのりに納豆に生卵にしゃけという定番もいいのですが、こちらは手の込んだお料理が並びます。夕食にもありましたが、朝食にもやっぱり湯葉!日光ですもの(^^)
鉄板料理はきのこの山!朝から肉がじゅうじゅう言ってたらどうしようと思っていた中、このやさしさがいいですね!キノコの下にはベーコンが敷かれていてとってもいい香りです。
食後はおしゃれな木のカップでコーヒー、そして杏仁豆腐が出されます。餃子の国とちぎなので杏仁豆腐までもが似合ってしまう不思議!
そしてテーブルに置かれたポットのお茶はなんとそば茶!最後の最後まで行き届いているのがうれしいです(^^)
チェックアウトの前に、こちらの女将さんから教わった「とんかつ浅井」のご報告。なんでも最初はとんかつ屋さんは奥さん一人でやられていたそうです。しかし今では行列が絶えないお店になったため、家族総出でやっているというわけです。なんともすごい話ですね。
女将さん曰く、あんまり知られてないようですが冬の湯ノ湖もまた素敵だそうで、半分だけ凍った湯ノ湖の周りに湯西川のようにミニかまくらを作ってあかりを灯すのだとか。
さらに湯ノ湖からバスで戦場ヶ原に出て、静寂の中で日本一星がきれいに見える時間を過ごすなんていうのもあるそうな。湯あがりにどてらを羽織って戦場ヶ原で星を見上げるなんて、素敵でしょうねぇ(^^)
車でなくても、湯ノ湖は日光駅からバス一本で来られるそうなので、雪深いときはスタッドレスよりそのほうがいいかもしれませんね(^^;